【脂質】の効率的な摂取方法、多く含む食材・含有率【ランキング】


脂質について

脂質(しつしつ、lipid)とは、化学的には炭素、水素、酸素などの元素から構成される、様々な生物分子の総称です。一般的には、油や脂肪などの脂質がよく知られていますが、実際には、細胞膜の構成要素である脂質、ホルモンやビタミンの前駆体となる脂質、エネルギー貯蔵物質である脂質など、様々な種類があります。脂質は疎水性(水に溶けにくい)が強いため、水に溶ける炭水化物やタンパク質とは異なり、細胞膜の構成などで重要な役割を果たしています。


種類

脂質には、トリグリセリドやステロイド、ホスフォリピッドなどの種類があり、それぞれの構造と機能が異なります。


脂質を多く含む食品

脂質を多く含む食品には、以下のようなものがあります。


動物性油脂

バター、マーガリン、ラード、揚げ物用油、チーズ、肉類、魚介類、卵黄など。


植物性油脂

オリーブオイル、ココナッツオイル、アボカドオイル、アーモンドオイル、サフラワーオイル、ごま油、なたね油、キャノーラオイルなど。


坚果類

アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、くるみ、マカダミアナッツ、ブラジルナッツ、ヘーゼルナッツ、ピーナッツなど。

ただし、脂質は高カロリーであるため、適度な摂取が重要です。また、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含む加工食品や揚げ物などは、健康に悪影響を与えることがあるため、積極的な摂取は避けるべきです。代わりに、健康的な脂質を含む食品を選ぶように心がけましょう。


ランキング

以下は、一般的な食品の脂質含有率ランキングの一例です。ただし、個々の食品によって異なるため、一般的な目安として参考にしてください。

・油揚げ(100g当たり40.9g)
・ベーコン(100g当たり37.7g)
・牛肉(100g当たり30.9g)
・マカダミアナッツ(100g当たり76.4g)
・マーガリン(100g当たり80.4g)
・バター(100g当たり81.1g)
・マヨネーズ(100g当たり71.3g)
・カシューナッツ(100g当たり43.8g)
・パルミット酸(100g当たり87.5g)
・ラード(100g当たり89.7g)
・たまご黄身(100g当たり35.5g)
・パン(100g当たり6.2g)
・ポテトチップス(100g当たり34.7g)
・さつま揚げ(100g当たり25.5g)
・チョコレート(100g当たり30.4g)
・アボカド(100g当たり15.4g)
・キャラメルポップコーン(100g当たり27.2g)
・ピーナッツバター(100g当たり50.1g)
・フライドポテト(100g当たり15.5g)
・アーモンド(100g当たり49.4g)
・ナッツチョコレート(100g当たり33.2g)
・サーモン(100g当たり13.3g)
・ツナ缶詰(100g当たり6.8g)
・パルミジャンノ(100g当たり36.4g)
・ラム肉(100g当たり27.5g)
・チキンナゲット(100g当たり16.6g)
・エビチリ(100g当たり14.4g)
・アヒル肉(100g当たり28.4g)
・サラダ油(100g当たり100g当たり100.0g)
・ポークチョップ(100g当たり17.2g)


脂質の効率的な摂取方法

脂質は、私たちの体に必要不可欠な栄養素の一つであり、エネルギー源としても機能します。適切な量の脂質を摂取することは、健康を維持するために非常に重要です。

以下は、脂質を効率的に摂取するためのいくつかの方法です。


良質な脂質を選ぶ

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を含む脂質は健康に悪影響を与えることがあります。代わりに、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、単不飽和脂肪酸、多不飽和脂肪酸などの良質な脂質を摂取するように心がけましょう。


摂取する量を調整する

脂質は、適切な量であれば健康に必要な栄養素ですが、過剰に摂取すると肥満や心血管疾患などのリスクを高めることがあります。1日あたりの脂質摂取量の目安は、全エネルギーの20〜35%であることが推奨されています。


健康的な脂質を多く含む食品を選ぶ

オリーブオイル、アボカド、ナッツ、種子、魚など、健康的な脂質を多く含む食品を積極的に摂取しましょう。


食品を調理する方法を変える

揚げ物やパン焼きなどの高脂肪な調理方法は避け、蒸したり、焼いたりするなどの調理方法を選ぶようにしましょう。


サプリメントを検討する

健康的な食生活であれば、サプリメントは必要ありませんが、不足しがちな栄養素を補うために、必要に応じてサプリメントを摂取することもできます。ただし、サプリメントを摂取する場合は、医師に相談してから摂取するようにしてください。

これらの方法を実践することで、効率的に脂質を摂取し、健康的な食生活を維持することが可能になります。


脂質不足

脂質不足になると、以下のような影響が生じる可能性があります。


栄養バランスの崩れ

脂質は、エネルギー源としてだけでなく、細胞膜の構成要素やホルモンの合成にも必要です。脂質不足になると、これらの機能を担う栄養素が不足し、栄養バランスが崩れることがあります。


免疫力低下

脂質は、免疫細胞の構成要素としても必要です。脂質不足になると、免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる可能性があります。


眼の問題

脂質は、目の健康にも重要な役割を果たします。脂質不足になると、目の表面が乾燥し、炎症や角膜潰瘍などの問題が生じる可能性があります。


肌の問題

脂質は、肌の健康にも必要です。脂質不足になると、肌が乾燥し、かさつきやかゆみ、炎症などの問題が生じる可能性があります。


心臓病リスクの増加

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を含む食品の摂取が過剰な場合は、心臓病や脳卒中のリスクが高まりますが、脂質不足になると、低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)レベルが低下する一方、高密度リポ蛋白コレステロール(HDL-C)レベルが上昇することがあり、これが逆に心臓病リスクを増加させる可能性もあります。

総じて、脂質は私たちの健康に重要な役割を果たしています。適量を摂取することが必要です。


まとめ

いかがでしたか。今回は、脂質についてご紹介させて頂きました。